本記事では以下の内容についてご紹介しています。
・リビングでリフォームをすべき場所
・リビングリフォームにかかる費用相場
・リビングリフォームの施工事例
・リビングをリフォームするのはどんなとき?
・リビングリフォームの失敗例
・リビングリフォームを成功させるためには?
・快適な暮らしを送るためのリビングリフォームのポイント
・リビングリフォームの注意点
ポイントを押さえてリビングリフォームを成功させましょう!
リビングでリフォームをすべき場所
リビングの中でリフォームすべき場所として以下の5点があります。
・収納
・照明
・壁紙
・床、フローリング
・バリアフリー化
それぞれ詳しくご紹介していきます。
収納
収納のリフォームで最もシンプルなものは、床下収納と吊り戸棚です。
・床下収納
ある程度の面積があればどこにでも設置ができる
・吊り戸棚
主にキッチンやトイレ、洗面所などに設置することが多い
既存品であればっ材料費と設置代のみなので、それほど費用はかかりません。間取りを変えたくない場合は特に壁面収納がおすすめです。
照明
照明リフォームでは照明器具を変えるというケースが多いです。照明器具を変えたい理由としては、照らせる面積を増やしたい、アンティークや海外の照明器具に変えて気分を一新したい、視力が弱ってきたので明るくしたい、などがあります。
また、照明の種類には「直接照明」と「間接照明」があります。
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直接照明 |
間接照明 |
説明 |
人や床に直接光を当てて 部屋全体を照らす |
天井や壁を照らした反射で空間を やさしく照らす |
印象 |
活動的な明かり |
落ち着く明かり |
目的 |
リビングで勉強やお仕事をするので手元を明るくしたい |
リビングをリラックスできる空間にしたい 雰囲気ある空間でテレビを見たい |
最近では間接照明の人気も高まっています。照明の目的や求めるお部屋の雰囲気などを考えて適した照明を考えましょう。
壁紙
リビングで最も大きな面積を占めているのが壁紙です。
リフォーム後にはガラッと部屋全体の印象が変わって見えます。明るい雰囲気、落ち着いた雰囲気、アーティスティックな雰囲気など、お好みの雰囲気に合わせて貼り替えることでリビングがより居心地の良い空間になるでしょう。
壁紙の素材には湿度を調整したり消臭機能を兼ね備えるものもあるので、壁紙を貼り替えることでお悩み解決につながることもあります。
床・フローリング
床と壁は繋がっているので、壁紙の貼り替えと一緒に行うことが多いです。
畳をフローリングにするリフォームや、フローリングを新しく張り替えるリフォームなどがありますが、あまり手間はかかりません。また、全てを新しく張り替えるより、現在のフローリングの上に薄めのフローリング材を張る「重ね張り」の方が費用を安く抑えることができます。
バリアフリー対応
バリアフリー対応のリフォームには、床の段差をなくす、手すりをつける、浴室やトイレを広くする、開き戸から引き戸に変える、階段の段差を低くする、床の素材を板からコルクやカーペットに変えるなどがあります。
家族の中に要介護の方がいらっしゃる場合、自治体から助成制度を受けることができ、費用の半分~9割を負担してもらえる可能性があります。
リビングリフォームにかかる費用相場
リフォームにかかる費用相場を場所別に分けてご紹介します。
収納
台所に床下収納を設置する場合:約10万円
部屋にクローゼットを設置する場合:約15万円
壁面収納を設置する場合:約40万円
照明
一般的な蛍光管からLEDシーリングライトへの交換:1ヶ所10,000円~15,000円
シーリングライトからダウンライトへの変更:15万円~20万円程度
壁紙
6畳の部屋の場合:4万円~6万円
12畳の部屋の場合:8万円~12万円
材料費+作業費で1,500~3,000円/m²が目安となります。
床・フローリング
6畳の部屋をフローリングに張り替えた場合:約13万円
1平方メートルあたり、工事費5,000円、材料費4,000円~15,000円が目安となります。
バリアフリー対応
手すりを階段やトイレなどに付ける場合:1万円~5万円
開き戸を引き戸に変える場合:10万円~20万円
リビングリフォームの事例
リビングリフォームの事例はこちらをご覧ください!
リビングをリフォームするのはどんなとき?
リビングリフォームはどのようなときにするのでしょうか?
今回はよくあるリフォームのタイミングを3つご紹介します。
・家族状況が変わったとき
・リビングの印象を変えたいとき
・不満を解消したいとき
当てはまっていると思われた方はリビングリフォームを検討されてみてください。
家族状況が変わったとき
家族状況が変化したときに、リビングリフォームを検討しましょう。
リビングは家族が毎日一緒に過ごす場所ですよね。
家族変化には、夫婦だけの生活から子どもが生まれ、子どもが成長して独立、両親との同居など、様々な節目があります。
リフォーム例として、たとえば、子どもが生まれたら収納を増やす、年齢を重ねたら照明を明るくしたりバリアフリーにするなどのがあります。
ライフスタイルに応じたリフォームを行うのがよいでしょう。
リビングの印象を変えたいとき
リビングの印象を変えたいと感じたらリフォームを行うのがよいでしょう。
家具の配置やカーテンを変えるなどでも印象を変えることはできますが、壁紙や照明を変えることでリビングの印象は大きく変化させることができます。
・家族みんなが集うので明るい印象にしたい
・ゆったりくつろぎたいから落ち着いた印象にしたい
・間接照明を取り入れて柔らかい雰囲気にしたい
など、それぞれ叶えたいイメージがあることでしょう。
直接照明だけだったリビングに間接照明を取り入れたり、照明の色を変えるだけでもがらっと印象を変えることができます。
不満を解消したいとき
解消したい不満があるときはリフォームを考えましょう。
リビングのリフォームを行う最も多い理由は劣化や破損です。最初は新しくてきれいなリビングも、年月を経ることで補修が必要となります。壁紙は日焼けや破れなどが目立つようになり、照明器具も古くなって陰りが出てきます。
どんなにきれいに使っていても劣化から逃れることはできないのです。
そういった不満をリフォームによって解消しませんか?
よくあるリビングリフォーム失敗例
リフォームには失敗例もあります。
・リフォーム後の見た目がイメージと違った
・選んだ床材・壁材がリビングに不向きだった
・窓の選択を間違えた
・おしゃれにこだわったために生活が不便になった
今回は以上の4つの失敗例をご紹介します。
リフォーム後の見た目がイメージと違った
リビングリフォームの失敗例としてまず挙げられるケースは、頭の中に描いていた理想のデザインと実際に完成したリビングの見た目で大きな違いがある、というものです。
例えば、床や壁の色や素材を選ぶ際、色同士の調和や内装とのバランスを無視して好みのものだけを選んでしまい、結果的に全体的な美しさが損なわれてしまうことが少なくありません。
そのため、全体のバランスやイメージについては、経験豊富なプロの意見をしっかり聞くことがいちばんです。
選んだ床材・壁材がリビングに不向きだった
次にあげられるのは、床や壁の素材には、そもそもリビングに向いていなかったというケースです。
例えば、滑りやすい床材や断熱性が低い壁材などを使ってしまうと、日常生活を送る上で思わぬ危険があったり、空調費用などが高くなったりと、様々なデメリットが生じます。また、素材によっては汚れやシミがつきやすいものもあり、リフォーム直後はきれいでも、年数を経過すると見た目が悪くなってしまうかも知れません。その他、アレルギー体質の人では化学物質に対する配慮も重要になります。
素材が場所や用途に適しているか、ということも確認しておきましょう!
窓の選択を間違えた
次に、窓の選択を間違えてしまったというケースです。
最近では、大きな窓をリビングに設置して開放感や採光性に優れたデザインにすることも人気になっています。ただし、ただ単に大きなガラス窓にしてしまうと、家庭内のプライバシー保護がおろそかになったり、断熱性が低下して住環境が悪くなったりという、デメリットが増える可能性もあります。
窓は、室外環境や家の構造を考慮した上で、デザインだけでなくガラスの素材なども気にしながらプランニングしていくことが大切です。
おしゃれにこだわったために生活が不便になった
最後に、おしゃれにこだわりすぎてしまったために生活が不便になってしまったというケースです。
まるでモデルハウスのようにおしゃれなリビングが完成しても、家事動線や家具の配置、エアコンからの空気の流れ、収納スペースといった、日常生活の機能性・利便性を無視してしまうと快適な暮らしの実現は難しいです。
リビングリフォームでは、実際の暮らしを想定したデザインや設計が不可欠です。
リビングリフォームを成功させるためには?
リビングのリフォームでは、ポインがいくつもありますが、今回は以下のポイントについてご紹介します。
・リフォーム例を見て実際の間取りを確かめる
・見積もりには現地調査を受ける
・きちんとした技術と施工実績のある業者を選ぶ
・リフォームの目的や完成像を共有する
リビングリフォームを成功させるためにぜひ参考にしてみてください!
リフォーム例を見て実際の間取りを確かめる
モデルハウスやリフォーム例など現地を訪れて、実際の仕上がりを自分の目で確認しましょう。
図面やパソコン画面、小さな模型だけを見てイメージするよりも実物を見たほうがはるかに分かりやすいからです。また、リフォーム前後のイメージの不一致も防ぐことができます。
実際にその場で立ってみることで初めて分かることもあるので、実際に現地へ行って確かめてみましょう。
見積もりには現地調査を受ける
現地調査を受けてから見積もりを出してもらいましょう。
事前に業者に見積もりをしてもらう際に、現地の状況を確かめずに費用計算を行ってしまうと後から思わぬ追加費用がかかる危険性があるからです。
そのため、業者へ見積もりを依頼する際は、必ずリフォームを行う家に来てもらい、現地調査をしっかりと行ってもらうことが欠かせません。
また、現地調査では壁の裏側や床下の様子、電気配線や水道配管の状態についても確認してもらうことが大切です。
見積もりは複数の業者で比較検討する
複数の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。
信頼できる知人からの紹介や古くからの付き合いの大工さんなど、信用できる業者であればまだよいのですが、なんとなく選んだ業者に見積もりを依頼して施工まで決めてしまうことは危険です。
見積もりの費用だけでなく、現地調査の様子や担当者の対応、事務所の雰囲気なども考慮しながら、複数の業者を比較検討するようにしましょう。
きちんとした技術と施工実績のある業者を選ぶ
実績のある業者を選ぶようにしましょう。
業者を比較検討する上で、それまでの施工実績がどれくらいあるのかを確認することが大切です。
施工実績を確認する際はリフォーム件数などの数字について尋ねるだけでなく、モデルハウスや規模の近いリフォーム例などの資料を見せてもらったり、実際に施工されたリビングを可能な限り訪問して、全身で雰囲気を感じるようにしましょう。
リフォームの目的や完成像を共有する
リフォームの目的や完成像を家族で共有しておきましょう。
リビングは家族全員がそろう大切な場所です。そのため、リフォーム前には、どうしてリフォームをするのかという目的や、どのようなリビングにしたいのかという完成像を、家族できちんと話し合って共有しておくことが大切です。
また、将来的に子どもが産まれる可能性や、高齢になった時の安全性など、リフォームの目的は数年、数十年先まで意識して考えることも重要です。
快適な暮らしを送るためのリビングリフォームのポイント
快適な暮らしを送るためのポイントをご紹介します。
・素材や色の選択にはプロのアドバイスが重要
・間取りとエアコンの空調効率を考える
・窓の採光性と断熱性のバランスを考える
・照明器具は機能性と安全性を重視
・コンセントの位置や個数も重要
・収納スペースは日常の暮らしを想定して設計
・家事動線も大切
・ペットも暮らしやすいリビングにするには?
以上のポイントを押さえて快適なリビングにしましょう!
素材や色の選択にはプロのアドバイスが重要
床や壁の素材、全体の色などは自分のイメージや好みだけで決定してしまうのでなく、専門家のアドバイスを聞きながら一つ一つ丁寧に、適したものを選んでいくことが大切です。
特に、カラー見本などでは素敵に見えても、壁一面にすると暗く感じられたり、部屋の照明をつけたら色が派手すぎて落ち着かなかったり、ということもあるため、まずはどんなリビングにしたいのかを経験豊富なプロへ相談してみてください。もちろん、断熱性や日常的なメンテナンスのしやすさも素材を考慮する上で重要なポイントです。
間取りとエアコンの空調効率を考える
部屋の間取りや設置する家具の場所によっては、室内の空気の流れが阻害されて、エアコンの空調効率が低下する恐れがあります。空調効率の悪い部屋では快適性が損なわれるだけでなく、エアコンの費用もかさんでしまうので注意が必要ですね。
窓の採光性と断熱性のバランスを考える
大きな窓を設置して、太陽光を充分に取り入れるデザインが人気です。しかし、窓はリビングの中でも特に断熱性の悪い部分であり、大きな窓を設置することで空調効率が大幅に減ってしまう可能性があります。また、室外環境によっては家の外からリビングが丸見えになり、プライバシーが守られない恐れもあります。
そのため、窓を設置する際は屋外の状態や方角といった構造的な面だけでなく、断熱性に優れたガラス素材を選ぶなどの機能面、窓を付ける位置や大きさといったプライバシー保護の面にも注意しましょう。
照明器具は機能性と安全性を重視
照明器具は、リビングの規模や内装の雰囲気など、全体的なバランスや安全性を意識して決めることが大切です。また、実際に家具を設置した後の完成像についても考えておかなければ、室内に影ができたり足下が暗くなったりする問題が発生する可能性もあります。特に高齢者がいる家では、足下が暗くなると転倒リスクも増えるため、注意しなければなりません。
コンセントの位置や個数も重要
コンセントの位置や個数は、家電の配置のしやすさだけでなく、足下のケーブルによる転倒防止を考える上でも重要です。また、コンセントの位置は日常的に掃除機を使う際にも気になるポイントですよね。あとからコンセントが足りなくて困るといったことがないように、必要な位置や個数を考えておきましょう。
収納スペースは日常の暮らしを想定して設計
収納スペースの確保は、リビングの機能性を高めるために欠かせない要素です。しかし、必要以上に収納スペースを増やしすぎると、リビングのデザイン性が損なわれてしまう可能性があります。収納スペースは、あくまでも充分に確保することを前提として、何を収納するか、どんな場所にあれば使いやすいかなど必要となるポイントをしっかりと見極めて設計することが重要です。
家事動線も大切
収納スペースだけでなく、リビング内の家事動線を意識することも大切です。特にリビングダイニングでは、キッチンからの動線を無視することはできませんよね。また、リビングの窓から洗濯物を取り込む場合、洗濯機からリビングを通って窓の外に出るまでの動線を確保することもポイントです。
最適な家事動線は人それぞれ異なりますので、自分が家事をしやすい動線を考えることが大切です。
ペットも暮らしやすいリビングにするには?
室内でペットと暮らしている家庭も増えています。そのような場合は、ペットの特性や活動も考慮して床材や壁材を決めることが大切です。特に滑りやすい床では、ペットの足腰に負担をかけてしまって、病気のリスクを高める要因になるので注意しなければなりません。また、脱臭・消臭効果のある壁材を使用してペットの臭いがこもらないようにする工夫も有効です。
リビングリフォームをする際の注意点
リビングリフォームをする際には、以下の3つの注意点を覚えておきましょう!
・バリアフリーリフォームをする際の注意点
・部屋の壁を撤去する際の注意点
・趣味やこだわりをつめこむ際の注意点
バリアフリーリフォームをする際の注意点
すでに高齢者がいる家庭はもちろん、老後の生活を考えてバリアフリーにしたいと考えることもあるでしょう。また、子育て世代にとっては子どもの安全性を考えることは不可欠ですよね。その他、障害を持った方がいる場合、その方に適した環境を整えることも大切です。
バリアフリーリフォームの例として、転倒を予防するために室内の段差を解消し、滑りにくい床材を使用することが挙げられます。さらに、もしも転んでしまった時にケガをしにくいよう、柔らかい床材にしたり、クッション性のあるカーペットを敷いたりといった工夫もあります。ただし、マンションなどでは管理規約で床材が制限されていることもあるので、事前の確認が欠かせません。
部屋の壁を撤去する際の注意点
壁を撤去して、リビングを拡張するリフォームもあります。しかし、壁の中には、強風や地震から家を守っている耐力壁などもあり、不用意に壁を撤去すると住居そのものの安全性が失われてしまうケースがあります。壁の撤去を検討する際は、事前にしっかりと確認しておくことが必要です。
趣味やこだわりをつめこむ際の注意点
せっかくリフォームするのだからと、遊び心やこだわりのつまったリビングにしたいという人も少なくありません。ですが、例えば趣味の作業スペースをリビングの一角に設置する場合、そのスペースの使いやすさはもちろん、作業によって生じる臭いやホコリなどをきちんと排出できる設備も整えておく必要があります。趣味のスペースを設けたことで快適性や居住性が損なわれてしまわないよう、気を付けることが大切です。
まとめ
リビングリフォームのポイントはお分かりいただけたでしょうか?
気になることや聞いてみたいことがある方はぜひユニテにご相談ください!