建築から年月が経つとどうしても屋根は劣化してきます。リフォームのタイミングを逃してしまって建物がダメージを受けてしまい、取り壊さなければならなくなってしまったというケースもあります。家を長持ちさせるためには屋根を修理するタイミングを知ることが重要です。
放置しておくと手遅れになることもあるので、すぐにリフォーム業者に相談しましょう!
屋根リフォームの2つのポイント
屋根のリフォームを行うにあたって、気を付けたい2つのポイントをご紹介します。
・修理のタイミング
・屋根リフォームの時期
以上2点に気を付けましょう!
修理のタイミング
新築あるいは前回行った屋根のリフォームから 10年 が経っている場合は、屋根の修理を考えましょう。
また、判断できるものとして、
・天井にシミのようなものができてきた
・カビのような臭いがする
・雨漏りがする
などがあります。
このような場合は修理の時期が来ているため、業者に相談されることをおすすめします。
屋根リフォームの時期
梅雨の時期は作業が止まり施工完了時期が伸びるため、屋根修理はあまりしない方がよいです。
しかし、雨が多いときは修理が必要かどうかを見極められる時期でもあります。
雨が降らない場合は人工的にホースなどで屋根に水をかけて雨漏りチェックをするので水道代や調査費用がかかってしまいますが、雨が降ればタダで雨漏りチェックすることができます。
修理のチェックは雨の降る時期に、修理は天気の良い時期に行うのがよいでしょう。
屋根リフォームの種類
屋根のリフォームは、大きく2つの工事に分けられます。
・重ね葺き工事(カバー工法)
・葺き替え工事
この2種類についてご紹介します。
重ね葺き工事(カバー工法)
重ね葺き工事(カバー工法)は、現在の屋根を撤去せずに新しい屋根材を上からかぶせる工事です。
メリット
・解体費用がかからないため、リフォーム費用が安く工期が短い
・屋根が二重になり遮音性や断熱性、防水性がアップする
デメリット
・屋根の重量が増えるため、耐震性に影響する可能性がある
葺き替え工事
葺き替え工事は、現在の屋根を解体・撤去して新しい屋根にかえる工事です。
メリット
・屋根の耐久性がアップする
デメリット
・廃材処理費が発生するため、リフォーム費用が高い
・工期が長い
屋根リフォームの費用と工期
30坪のお家の場合の費用と工期の目安を表にまとめました。
重ね葺き工事 | 葺き替え工事 | |
費用 | 70万~90万円 | 100万~140万円 |
工期 | 3~5日 | 1~4週間 |
費用とそれぞれのメリット・デメリットを考え、ご自宅に合った工事を行いましょう。
屋根材の種類
4種類の屋根材をご紹介します。
・粘土瓦
・スレート
・ガルバリウム鋼板
・アスファルトシングル
以上についてまとめました。
粘土瓦
粘土瓦は、粘土を焼いて作られる瓦のことです。
単に「瓦」と言われる場合、たいていは粘土瓦のことを指しています。
メリット
・耐用年数が長い
・断熱性や防音性に優れる
デメリット
・工事費用が高い
・重いため、耐震性に影響する
スレート
スレートには「天然スレート」と「化粧スレート」がありますが、現在一般的に使用されているものは「化粧スレート」です。
化粧スレートは、セメントに繊維素材を混ぜ、薄い板状に加工したものです。ひび割れやすい性質のあるセメントに繊維素材を混ぜることで耐性をつけています。
メリット
・工事費用が安い
・瓦よりも軽いが耐震性が高い
デメリット
・他の屋根材に比べると割れやすい
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム+亜鉛+シリコンの合金によってメッキ加工された鋼板です。
メリット
・軽量で耐久性に優れる
・金属素材としてはさびにくい
デメリット
・キズが付きやすい
アスファルトシングル
アスファルトシングルは、ガラス繊維にアスファルトを染み込ませ、表面に石粒を吹き付けたシート状の屋根材です。
メリット
・さびない
・デザイン性に優れる
・複雑な屋根形状にも施工できる
デメリット
・強風に弱い
・表面の石粒が落ちやすい
まとめ
雨漏りなどの目に見える状態になってからでは遅く、修理に多くのお金がかかってしまうこともあります。定期的にメンテナンスを行い、耐久性に優れた屋根にリフォームを行いましょう!